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      プレス リリース
      2023年12月4日

      価値創造に注力:コンチネンタル、中期目標達成に向けた戦略を発表

      投資家向け説明会 Capital Market Day 2023

      • 中期目標の焦点を鮮明に:売上高約510億~560億ユーロ、
        調整後EBITマージン約8~11%
      • 期末配当増:純利益の約20%~40%(過去実績:約15~30%)
      • CEOニコライ・セッツアー:「コンチネンタルの戦略はより高い価値創造を目指すものであり、安全、スマートかつ持続可能なソリューションを提供するモビリティ・マテリアルのためのテクノロジーグループへの継続的な発展が可能に」
      • 新たな戦略的オプション:ユーザーエクスペリエンス事業分野の組織的独立 
      • オートモーティブセクターの事業活動における施策再検討
      • タイヤセクター:プレミアムタイヤは収益を伴う成長機会を引き続き創出
      • コンチテックセクターはインダストリービジネスへの戦略的集中を強化

      こちらは現地時間2023年12月4日にドイツ・ハノーバーで発行されたプレスリリースの抄訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。

      コンチネンタルは、2023年12月4日、ハノーバーにて投資家向け説明会Capital Market Dayを開催、より高い価値を創造するための戦略を発表しました。中期目標達成に向け、一連のコスト削減策を実施します。今後2~3年に約8~11%の連結調整後EBITマージン目標を達成し、その範囲内に改善することを目指します。同時に売上目標を引き上げ、短期的(2~3年)に連結売上高約440億~480億ユーロ達成、中期的(3~5年)には、約510億~560億ユーロ(2023年度の見通しは約410億~430億ユーロ)を目指します。また、事業のカーブアウトおよびポートフォリオの見直しを進めます。さらに、DAX上場企業は、配当予想を引き上げ、純利益の約20~40%に引き上げます(従来は約15~30%)。

      オートモーティブグループセクターにおいては、高成長が見込まれる価値創造事業に集中して取り組みます。本セクターは、ユーザーエクスペリエンス事業分野を組織的に独立させる準備を進めます。このステップにより、ディスプレー、そしてHMI制御事業には新たな戦略オプションが生まれます。テクノロジーカンパニーはまた、今期の連結売上高に対し約14億ユーロの寄与が見込まれるオートモーティブセクターの事業活動を促進させる施策の再検討も行っています。

      タイヤグループセクターの安定した収益性とオペレーショナルエクセレンスは引き続きコンチネンタルの基盤です。持続可能性、電動モビリティ、デジタルタイヤサービスも、収益を伴ったさらなる成長のためにさまざまな機会を創出します。コンチテックグループセクターは、ゴムやプラスチックを素材としたソリューションにより、収益性の安定を追求します。同時に、インダストリービジネスへの戦略的集中を強化、コンチテックの総売上高に占める比率を現在の約55%から80%に引き上げることを目指します。

      コンチネンタルCEOのニコライ・セッツァー(Nikolai Setzer)は次のように述べています。「コンチネンタルの戦略は、より高い価値創造を目指すものであり、安全、スマートかつ持続可能なソリューションを提供するモビリティ・マテリアルのためのテクノロジーグループへの継続的発展が可能になります」とした上で、「コンチネンタルに投資する正当な理由があります。それは、コンチネンタルには中期目標を達成するための明確な戦略があり、特に価値創造をもたらす分野に投資し、競争優位性を築くことができるあらゆる分野で、技術的ポジションを強化します。3つのグループセクターは、バランスのとれた強靭な製品ポートフォリオを有しており、私たち、そして非常に有能で効率的なチームは、柔軟に、先見性を持ってこれらのポートフォリオを管理していきます。」

      コンチネンタルの過去数年間の発展については、次のように加えました。「当社は長い間成功を収めてきましたが、近年は多くの課題に直面するようになり、期待に応える成果を常に上げることができませんでした。しかし同時に、この非常に困難な時期を経験したことで、当社の基盤は強固になりました。現在、当社は強固なポジションを築いており、より高い価値を創造する次の段階に入っています」

      コンチネンタルCFO、カチヤ・ガルシア・ビラ(Katja Garcia Vila)は、2023年度の現在の見通しについて次のようにコメントしています。「中期目標の達成が最優先課題です。そのため、当社は徹底的に実行していく明確な計画を策定しています。その施策により、今後2~3年の中期調整後EBITマージン目標を達成し、その範囲内に改善させることを目指します」と強調、「コンチネンタルは、より良い明日のために価値を創造すること、をビジョンとして掲げています。その基盤となるのは、強固なバランスシートと潤沢なフリーキャッシュフローです。双方をしっかりと視野に入れています。そして、すべてのステークホルダーがその恩恵を受けるでしょう。最新の配当方針で、株主の重要性を明確に示しております。」

      オートモーティブ:高成長の価値創造事業分野に注力

      今回発表した戦略とともに、オートモーティブは収益性と競争力の長期的な向上を目指します。そのため、本戦略では全事業分野で市場をリードするポジションを獲得し、プロセスと構造を改善し、コストを削減し、成長率の高い価値創造事業分野に集中することに重点を置いています。既に多くの施策を決定していますが、中でもユーザーエクスペリエンス事業については、新たな戦略的選択肢として組織的に独立することになります。同事業は、本年売上高約35億ユーロ、受注額は70億ユーロ以上(2022年度以降の生産開始)を見込んでおり、ディスプレーソリューション、ヘッドアップディスプレイ、デジタル機器市場リーダーの一社となっています。また、テクノロジーカンパニーは、今期の連結売上高に対し約14億ユーロの寄与が見込まれるオートモーティブセクターの事業活動を促進させる施策の再検討も行っています。

      オートモーティブセクターでは、2025年度以降、年間4億ユーロの大幅なコスト削減を目指しています。例えば、管理構造、インターフェース、階層レベルとその複雑さを解消し、意思決定構造およびプロセスの簡素化です。また、同セクターは売上高に対する研究開発費比率を引き下げる計画で、短期的には純研究開発費を売上高の約11%程度(2023年度の予想:約12%)に削減することを目指しています。中期的には比率は10%未満になると予想されています。その一例は世界82カ所の開発拠点の統合です。

      プレミアムタイヤは収益性の高い成長機会を引き続き創出

      タイヤグループセクターは、高い収益性を伴った成長と類まれな価値創造を実現してきました。過去5年間に、年平均4.3%の売上高成長を実現してきました。その商業的成功の基盤は業務効率にあります。生産能力と最新の生産技術は、市場のニーズの変化に常に対応しています。こうした生産能力と技術を活用して、世界の生産能力の80%以上をいわゆるメガファクトリーに集約し、大きなスケールメリットを享受しています。

      持続可能性、電動モビリティ、デジタル化のメガトレンドにより、収益を伴ったさらなる成長のためにさまざまな機会を創出します。コンチネンタルは最も持続可能な生産タイヤを市場に提供しており、データベースのタイヤサービス分野で大きく成長しています。生産台数ベースで世界の10大電気自動車メーカー全社を含む、世界の自動車メーカーの電気自動車モデル向けに計500以上のメーカー承認を得ています。

      この好調な市場状況を踏まえ、中期的には売上高約170億~180億ユーロ、調整後EBITマージン約13~16%を目標としています。欧州市場のリプレイスメントタイヤ事業を中心とした需要低迷の回復、継続的な高効率化、タイヤの大型化・高性能化傾向の継続、厳しいコスト統制が、売上高目標とマージン目標の基盤となっています。本セクターでは、特にアジア太平洋地域と北米・南米地域で高い成長を見込んでいます。

      コンチテックはインダストリービジネスへの戦略的集中を強化

      コンチテックグループセクターは今後もインダストリービジネスに注力していきます。このため、中期的にはインダストリービジネスの売上高比率を現在の約55%から60%に引き上げ、調整後EBITマージンを約9~11%に改善する計画です。コンチテックの目標は、インダストリービジネスの売上高比率を約80%に引き上げることです。

      インダストリービジネスの成長分野として、主にエネルギー、農業、建設、インテリアデザインが挙げられます。これらのインダストリー分野では、素材や製品に対する要求が高く、コンチテックは、ホース、ベルト、コンベヤベルト、サーフェスなどの素材に関する高度な専門知識と独自の多様な製品ポートフォリオにより、強固なポジションを確立しています。

      Aすでに発表の通り、表装材を除く、コンチテックのオートモーティブビジネスを構成するOEソリューション(OESL)事業分野も組織的に独立します。OESLは2025年に完全独立する予定です。戦略的投資家の参加、合弁事業、事業売却など、すべての戦略的オプションを検討します。

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