提案
    直接進む
      Continental PP Powertrain
      ニュース
      2019年4月30日

      パワートレイン部門、独立企業として事業を開始

      • 記録的な速さで組織再編を完了、41日から新経営体制始動
      • クノロジーカンパニーのパワートレイン事業はVitesco Technologies名称で上場予定
      • 2019年下期の部分的IPO予定に向け準備2020年にも株式の取引を開始
      • ジネス領域を再定義、各事業部長はヴォルフガング・ブロイヤー(エンジン&ドライブトレインシステム)、トーマス・スティーエル(ハイブリッド&電気自動車)、クラウス・ハウ(パワートレインコンポーネント)
      • 2030年までにCO2排出量半減を目指し、内燃機関のさらなる最適化と、電動ドライブに注力

      コンチネンタルのパワートレイン事業は、グループ傘下の初企業として再編を完了、2019年4月1日から新経営体制を始動いたしました。独立企業として運営されており、今後は「Vitesco Technologies」名称にて上場を予定しています。新名称は、2019年後半から使用する予定です。パワートレイン部門の独立法人化を予定通り2019年初頭に実施しまいsた。アンドレアス・ヴォルフ(Andreas Wolf)が率いる新会社の経営陣は、計画中の部分的IPOに向けて準備を進めています。株式市場に対する詳細な通知に必要な条件は、2019年後半の終わりまでに整う見込みです。その後必要な事務的および規制上の措置を実施した時点で、部分的IPOを完了する準備が整います。市場状況を見ながら、2020年以降の上場を予定しています。

      ヴォルフは次のように述べています。「私たちは、記録的な速さでパワートレインを独立法人グループへと移行しました。このことは、従業員の支持なしには成し遂げられませんでした。従業員の99%以上が新会社に引き続き在籍しているという事実は、私たち経営陣が選択した今後の方向性に従業員が信頼を寄せてくれていることを示しています私たちに変化する意志と可能性があることは、事業独立化の決断と部分的IPOの準備によってはっきりと示されています。私たちのこうした資質は、競争上の優位点となるでしょう」。 今回のパワートレイン部門の独立化の動きは、今後数年間に予想されるパワートレイン市場の急速な変化に対応するためのものです。この市場がどのように変化するのかは、主に政府が定める排出量制限の目標値が大きく左右します。

      さらにヴォルフは説明します。「規制のペースは地域ごとに異なることから、業界側に相当な柔軟性が必要となります。独立企業となったことで、私たちはさまざまな要件に迅速かつ個別に自由に対応できるようになります」

      この柔軟性は、新社名にも示唆されています。「Vitesco」は「life (生命)」を意味するラテン語「vita」に由来し、エネルギー、スピード、敏捷性というイメージを想像させます。後半の「Technologies」は、革新的で画期的なテクノロジー、システム、そしてサービスのサプライヤーになるという会社の熱望を強調しています。

      市場における強力なポジションとパワートレイン電動化テクノロジーのリーダー

      事業領域の開発は、市場、そして社会で求められる将来要件、中でも特に各国・世界の排出量目標に適合できるよう、継続的かつ体系的に行います。内燃エンジン事業に加え、ハイブリッドおよび電動ドライブシステムを含むすべての将来型事業と、現在のバッテリー活動を含みます。パワートレイン電動化の分野において長年の経験を積み、単一の動力源からパワートレインの完全な電動化を実現できる数少ないシステムサプライヤーの一社として、48ボルトシステム、トランスミッションシステム・アクスルの統合ハイブリッドソリューションから、高効率のパワーエレクトロニクス完全Eドライブ、インテリジェントなエネルギーおよび熱管理を通して最適化された、充電エレクトロニクス、バッテリー管理システムまでを提供します。コンチネンタルのパワートレインの革新的なパワーエレクトロニクスは、2019年ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたジャガーI-PACEの電動パワートレインの重要なコンポーネントにもなっています。パワートレイン市場において堅実なポジションに位置していることは、好調な受注実績からもはっきりと示されており、2018年の受注実績約110億ユーロのうち約20億ユーロが電動モビリティセグメントによるものでした。

      ヴォルフは次のように述べています。「私たちは良好なポジションから事業を開始し、先日完了した再編が、このポジションを強固にできると確信しています。今後も、さまざまなドライブテクノロジーの組み合わせに対応する優れた製品群を維持していく予定です。主に電動化に注力していきますが、私たちの意図は、内燃機関の電動化から、フルバッテリー電気自動車および燃料電池車、さらには合成燃料まですべてをカバーすることにあります」

      このように幅広いシステムを提供している理由は、市場の多様性と、各市場の進化速度の違い、そして世界のドライバーの個人利用パターンに対応するためです。

      「パワートレインはすでに、エコ配慮型ドライブを実現しています。ガソリン車またはディーゼル車のいずれにおいても、私たちのテクノロジーが、実走行において排出量基準値を大幅に下回ることを証明しています。中期的には、マイルドハイブリッド、フルハイブリッド向けソリューションを総合的にサポートすることで、販売台数の多い市場が最適化されていくでしょう。また、長期的に求められるゼロ炭素モビリティを見据えて、次世代電動ドライブの開発をすすめておりカーボンフリー、水素ベース燃料を燃料電池や内燃エンジンの合成燃料に向けた基礎を築いています」ヴォルフは説明します。Vitesco Technologiesは明確な環境目標を設定しています。「電動化や内燃機関の最適化により、2030年までにCO2排出量を50%削減することに貢献したいと考えています」

      58歳のヴォルフは、2018年10月にパワートレイン部門の責任者に就任、2019年1月1日付で新会社の最高執行責任者兼最高経営責任者(CEO)に任命されました。2007年からコンチネンタル・インテリア部門ボディ&セキュリティ事業部長を務め、ヴォルフの指揮の下、当該事業部は売上高を3倍に伸ばし、継続して高利益率を達成してきました。他の2人の経営陣も、コンチネンタルで長年にわたって活躍してきたリーダー陣です。最高財務責任者(CFO)であるヴェルナー・フォルツ(Werner Volz)は、2008年よりシャシー&セーフティー部門で財務・コントローリング責任者を務め、2008年・2009年の金融危機時の部門再編と、運転支援システム(ADAS)事業の拡大において主要な役割を果たしました。最高人事責任者(CHRO)インゴ・ホルスタイン(Ingo Holstein)は、2010年より、タイヤ部門の人事部長を務め、人事業務を通じたビジネスの形成、および経営陣に対する指導と能力開発について幅広い専門知識を持っています。

      事業領域の再編と管理機能の移管

      新会社はそれぞれが独立採算責任を持つ3つの事業領域で構成されています。ポートフォリオ強化とパフォーマンス向上を狙いとして、従来のエンジンシステム事業とトランスミッション事業を統合し、新たに「エンジン&ドライブトレインシステム」(E&DS)事業部としました。そのポートフォリオは、エンジンおよびトランスミッション制御ユニットから、噴射システム、ターボチャージャー、排気後処理まで多岐にわたります。 また、従来のセンサー&アクチュエーター事業部とフューエル&エギゾーストマネジメント事業部も統合し、新たにパワートレインコンポーネント(PTC)事業部を構築しました。そのポートフォリオには、燃料供給モジュール、触媒コンバーター、SCR注入制御ユニットのほか、あらゆる車両とドライブシステム用のセンサーとアクチュエーターを含みます。戦略的な成長分野であるハイブリッド&電気自動車(HEV)事業領域に変更はなく、引き続きハイブリッド車や電気自動車のドライブトレイン電動化のための主要コンポーネントを網羅して事業を展開します。各事業領域を率いる3人の責任者は、それぞれヴォルフガング・ブロイヤー(Wolfgang Breuer,  E&DS)、クラウス・ハウ(Klaus Hau, PTC)、トーマス・スティーエル(Thomas Stierle, HEV)です。

      この体制変更により、これまで本社に配置されていた中核機能も変更され、独立化に伴い中核機能の一部を、パワートレイン新会社に移管しています。その他、非常に重要な機能として、新たにオペレーションズ部を発足、生産および物流に関する全機能を担い、新会社によって独立運営することとなったグローバル生産拠点・施設を支援します。なお、独立した営業&マーケティング、IT、品質&環境部を有します。

      コンチネンタルのパワートレイン事業のお客様には主要OEM企業を含んでいます。世界に50以上の生産および開発施設を運営しており、42,000名以上の従業員を擁する新会社の本社は、今後もドイツ・レーゲンスブルグに置かれます。

      コンチネンタルのパワートレイン事業を独立した法人格としたことは、自動車産業界の大きな変化に対応するためにコンチネンタルが進めている大規模な組織再編の一部です。コンチネンタルグループは、ラバーテクノロジー、オートモーティブテクノロジー、パワートレインテクノロジーという3つの「グループセクター」に分割される予定です。

      * 本文は、2019年4月30日にドイツ・レーゲンスブルグで発行されたプレスリリースの参考訳です。万が一、英文原文と意味合いが異なる部分がある場合には英文が優先されます。

      利用可能なドキュメント