提案
    直接進む
      200312_PP_Vitesco T_EMICAT car
      ニュース
      2020年3月12日

      ヴィテスコ・テクノロジーズ、欧州自動車メーカーから 大量受注を獲得

      • ヴィテスコ・テクノロジーズの電動化戦略の一環として、世界で初めて電気加熱式触媒コンバーターの大量生産開始
      • 2022年後半に生産開始となる数百万台ユニットの電動バン向けプロジェクトの契約
      • 施行予定の厳格な排気ガス規制ユーロ 7に準拠する革新的な電気触媒コンバーター   

      レーゲンスブルク、2020年3月12日 車両の電動化分野における大手サプライヤー、コンチネンタルのパワートレイン部門でもあるヴィテスコ・テクノロジーズは、ディーゼル触媒コンバーター向け革新的な電気加熱式エレメントの大口契約を欧州自動車メーカーから獲得しました。このEMICATブランドの触媒技術は、48Vハイブリッドバン2車種に搭載される予定です。数百万台の契約となる、本製品の生産開始を2022年後半に予定しています。

      触媒コンバーターの急速加熱能力が、排ガス後処理の全体的な効率を高めます。つまり、車両が次世代の極めて厳しい規制要件となるユーロ7への対応準備ができます。ヴィテスコ・テクノロジーズが開発したEMICAT電気触媒は、燃焼エンジンを対象としたスマート電化のソリューションの一例です。排出ガスの温度があまりにも低く、排ガス後処理には適さない場合でも、効果的な後処理を実現します。例えば、都市部を低速で走行する車両のディーゼルエンジンが、ほとんど熱を発生しない場合を指します。使用する48V電流は車両のマイルドハイブリッドシステムの回生によって得られます。 

      ヴィテスコ・テクノロジーズのセンシング&アクチュエーション事業部長、クラウス・ハウ(Klaus Hau)はこのように述べています。「高出力ドライブトレインの電動化が、EMICAT®のような排出量削減を目的とした革新技術を確実にサポートし、きわめてクリーンな未来のモビリティーのあらゆる運転状況下でのロバストな排出コントロールを実現します。EMICAT®は実路走行排気の決定的な弱点、すなわち極端に冷却された排ガスを除去します。世界初となる触媒コンバーターを連続生産できるということは、あらゆる運転状況下における排ガスの安全性が重要であることを裏付けています。」

      排ガスの安全性  - コールドエンジンで始動した場合でも基準内

      現代のディーゼルエンジンは高効率で、一定の動作状況下ではエンジンが暖かくなることはほとんどありません。熱損失は効率低下につながり、原理上これは望ましいことです。しかし、排ガス中の汚染物質は、排ガス、つまり触媒コンバーターが十分に高温な場合にのみ、触媒コンバーターで無害な物質に変換されます。かつてエンジンのコールドスタート時にのみ頻繁に起こっていたような、低速で進む市街地走行時にはあまり当てはまりません。「テストサイクルにおける汚染物質の大部分はコールドスタート中に放出されるため、厳しい排出基準に準拠するために重要な意味をもちます」とヴィテスコ・テクノロジーズの触媒コンバーター・フィルター製品責任者であるロルフ・ブリュック(Rolf Brück)は説明します。

      ​​​​​​​

      48Vマイルドハイブリッドのバンでは、回生で集めた電力を使用して触媒コンバーターシステムを加熱します。「その後、排ガス後処理も確実に機能します」ブリュックは補足します。

      実験車両で確かな試験を終えた完全システム

      ディーゼルエンジンのマイルドハイブリッドデモ車両で、ヴィテスコ・テクノロジーズはEMICAT®が4kWの加熱出力で得られる効果を実証しました。48Vシステム搭載のスーパークリーン電動ディーゼル車では、窒素酸化物排出量が40%減少し、二酸化炭素排出量はWLTPテストで3%減少しました。遅々として進まない「ロンドンの交通」サイクルでは、窒素酸化物排出量は実に62%減少しました。スーパークリーン電動ディーゼル車では、排ガス後処理の効率は97%にまで上昇します。

      利用可能なドキュメント