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      Continental Driverless Vehicle
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      2019年10月24日

      コンチネンタル、近未来の完全無人運転車両実現に向け、公道での実証走行のための車両ナンバーを自動車業界で国内初取得

      コンチネンタルでは、世界のモビリティ市場で大幅なシェアを占めることが予想される無人運転時代を見据え、将来の新しい都市型モビリティに向けた技術開発に注力しています。2017年に、都市部での走行を想定した、無人運転に向けた実験車両をドイツ・フランクフルトで製作し試運転を行ってまいりました。この車両には、無人運転向けソリューションとして開発した自社製のセンサー、アクチュエータ、制御ユニット、通信・ネットワーキング技術を使用しています。

      無人運転技術の開発力の世界レベルでの拡張をめざし、その後、同型実験車両を米国へ、2018年9月には日本へも導入しました。各国の開発チームに求められる重要なタスクは、各市場に求められる要件を調べ、各国政府の政策を活かし、その先の製品開発へと活用し、より早く無人運転技術を確立することです。日本の開発チームは、無人運転時代に向け、ハンドルやブレーキ、さらにはアクセルのあり方を研究してまいりましたが、現在開発を進めている自動走行システムが一般交通参加者とともに道路を走行した際に、安全かつ円滑な交通が実現できるかどうかを公道で検証する必要があります。日本では国土交通省、警察庁から自動走行の実証実験に関する基準緩和認定制度、ガイドライン発行等の方向性が示されています。このたび、コンチネンタルは将来的な無人運転の実現に向けた最初のステップとして、開発中の操縦装置を搭載した実験車両の公道での走行実証を目的に、同車両を改造し、国土交通省関東運輸局長から道路運送車両の保安基準第55条による基準緩和認定を受け、国内自動車業界では初めて、車両の新規登録(ナンバーの取得)*1を行いました。

      今回のナンバー取得により、道路使用許可を受けた上で公道での走行実証が可能になり、コンチネンタルの横浜拠点周辺から公道走行実証の開始を予定しています。

      この実験車両には コンチネンタルが開発するさまざまな技術が搭載されています。GPSなどで自車位置を測定し、車両に搭載されたセンサーで障害物を検知し、あらかじめ設定したルートを低速で自律走行します。本車両は日本の開発チームが公道走行の実現を目指して応用開発しました。実際の走行にあたっては、警察の施設内審査・路上審査に合格した監視・操作者が乗車し、 緊急時は手動運転に切り替えるほか、不測の事態に備えるなどの十分な安全措置を講じます。

      環境センサー、制御ユニット、タイヤ、ブレーキシステム、パワートレインシステム、ヒューマン・マシン・インターフェースなどのシステムやコンポーネントを開発生産し、モーション制御システム分野でNexteer社と共同事業を行うコンチネンタルは、自動運転向けの完全な製品ポートフォリオを提供します。コンチネンタルは、米国、日本、中国、欧州と世界で自動運転に必要なコンポーネントとシステムを開発しており、玄関先から最終目的地に至るまで、シームレスモビリティに向けたニーズに対応できる企業です。

      *1 種別:普通、用途:乗合

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