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      2018年4月17日

      コンチネンタルとフランクフルト市交通局VGF、フランクフルト応用科学大学構内で自動運転試験走行を実施

      • コンチネンタル、EasyMile、VGFの3団体がノウハウを共有、無人運転車両に求められる要件やユーザビリティ判定を目的としたトライアルを実施
      • 417日から19日までの3日間、フランクフルト応用科学大学(フランクフルトUAS)にて、コンチネンタルのテスト車両によるキャンパス内の建物間移動のための無人シャトルサービスを提供

      開発、研究そして未来を体験 – テクノロジーカンパニー・コンチネンタル、フランクフルト市交通局(Verkehrsgesellschaft Frankfurt am Main、VGF)、そしてフランクフルト応用科学大学(UAS)の現在の取り組みです。未来を現実のものにするため、フランクフルトUASのキャンパスにて3日間にわたる自律運転試験走行を行いました。学生のキャンパス構内の移動に、コンチネンタルの無人運転カーを提供しました。(テストにはテストエンジニアが同乗)技術開発者であるコンチネンタル、インテリジェントモビリティのソリューションインテグレーターであるEasyMile社、そして将来的にこのようなモビリティシステムの運営管理会社になり得るVGFによる共同研究の一環として、無人運転車両の運行に関する実体験データの収集が本試験の目的です。フランクフルトUASのキャンパスは実体験収集には理想的な環境が整っており、試験期間中にフランクフルトUASの学生、職員、訪問者が、テスト車両をシャトルバスとして何度でも利用できる点が本プロジェクトの特徴として挙げられます。利用後、サービス利用者は乗車についての簡単なアンケートに回答します。

      本パートナーシップと共同試験を通じ、都市部での完全自律運転システムの開発の可能性を調査します。コンチネンタルの無人運転カープロジェクトの責任者であるアンドレ・ホーム(Dr. Andree Hohm)次のように述べています。「本試験走行で、未来のモビリティコンセプトを実現するとともに、貴重な実験データを収集します。自動化、そしてモビリティコンセプトに関するコンチネンタル全体の知識を活用し、とりわけ都市部における生活の質を改善する未来の都市交通ソリューションを開発してまいります。」

      都市部のモビリティ状況の変化は、VGFにとっても重要な問題です。「センサーなど、本プロジェクトで使用しているテクノロジーは、交通事故の削減、防止を目的として、路面電車のためにVGFで開発した運転者支援システムの重要コンポーネントです。この技術を広範囲に活用したいと考えており、この機会にその可能性を試そうとしています。自律運転車両を運行管理センターに統合し、VGFがもつ他システムと確実にリンクさせることが重要だからです。」VGFゼネラルマネジャー、ミヒャエル・ルーファー(Michael Rüffer)は、本プロジェクトについてこのようにコメントしました。フランクフルトUASもまた、無人運転および電動モビリティへの流れを認識しており、「新モビリティ」分野の専門家グループで研究を行っています。グループの研究分野である自動運転は、フランクフルトUASの主要研究分野である人口構造の変化、再生可能エネルギー、モビリティおよびロジスティックスに関連しています。フランクフルトUAS、フランク・ディーヴェニッヒ教授(Professor Dr. Frank E.P. Dievenich)は次のように述べています。「自律運転が日々のモビリティに欠かせない選択肢の1つとなるには、自律運転型モビリティソリューションを既存のインフラに統合できるかどうか証明する必要があります。」

      未来の都市のモビリティは自律走行

      現在、モビリティが根本的に変わりつつある理由の1つは都市化の進行です。現代型のモビリティとして、「ロボタクシー」は都市部の渋滞、交通事故、大気汚染および駐車場問題の解決に役立つでしょう。コンサルティング会社のローランド・ベルガーが実施した調査によると、2030年までに輸送のおよそ4分の1は無人運転車両が行うことになるという予測が出ています。

      現在の自家輸送形態で圧迫される大都市において、ロボタクシーは、近代モビリティが抱える課題に対処する効果的で効率的な手段です。1日あたりの車両の平均駐車時間は23時間であり、無人運転カーを継続的に運行するほうが賢明でしょう。現在自家用車が占領している貴重なスペースは、公園や運動場などに使えるかもしれません。また、キャンパス、遊園地、ショッピングモールのような敷地内でCUbEのような自律走行ロボタクシーで歩行距離を減らしたり、人々を輸送したりできるでしょう。

      無人運転車両分野のコンチネンタルのグローバルレベルでの知見を拡大するため、現地開発のための取り組みを米国と日本で進めています。コンチネンタルは、事故のない交通社会を意味する「ビジョンゼロ」という長期的ゴールを達成するため、未来のモビリティに懸命に取り組んでいます。無人運転モビリティの開発をさらに前進させるため、コンチネンタルは仏企業EasyMile SAS社の小数株を2017年に取得しました。EasyMileは、無人運転技術とインテリジェントなモビリティソリューションのリーディングプロデューサーです。

      利用可能なドキュメント