コンチネンタル、Ambarellaとフルスタック・ソフトウェア運転支援・自動運転システムで連携
- 戦略的パートナーシップ:先進運転支援と高度自動運転向け認識ソリューションとフルスタックシステムの共同開発
- 人工知能ベースの拡張性の高いエンドトゥーエンドのハードウェアおよびソフトウェアソリューションにより、次世代システムのグローバル開発を加速
- グローバル市場向け量産は2026年を予定
現地時間2023年1月5日にドイツ・フランクフルト/サンタクララで発行されたプレスリリースの妙訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。
CES 2023にて、テクノロジーカンパニーのコンチネンタルとエッジAI半導体企業のAmbarella, Inc.が戦略的パートナーシップを発表しました。両社は、自律型モビリティの実現に向けて、人工知能(AI)をベースとした拡張性の高いエンドトゥーエンドのハードウェアおよびソフトウェアソリューションを運転支援、自動運転(AD)向けに共同開発します。この戦略的提携は、コンチネンタルが11月に発表した、Ambarellaの高エネルギー効率システムオンチップ(SoC)ファミリーの先進運転支援システム(ADAS)統合するという構想に基づいています。他のドメインコントローラーSoCと比較して、Ambarellaの「CV3-AD」チップファミリーは、最大で5倍の高電力効率により、センサーデータをより速く、より包括的に処理し、優れた環境認識と安全なモビリティを実現します。両社は、コンチネンタルのソフトウェアおよびハードウェアに関する専門知識と車両システムソリューションの幅広いポートフォリオを、Ambarellaのコンピュータビジョンに関するノウハウ、強力なSoC、そしてソフトウェアモジュールと組み合わせます。ADAS向けカメラベースの知覚ソリューション開発に加え、コンチネンタルとAmbarellaは、レベル2+から高度自動運転車両向けのスケーラブルなフルスタックシステムにも注力します。これらのフルスタックソリューションは、コンチネンタルの高解像度カメラ、レーダー、ライダー、関連する制御ユニット、必要なソフトウェアを含むマルチセンサーアプローチを採用しており、自動車メーカーは、ジョイントシステムソリューションを最新世代の車両に柔軟に統合できるようになります。電気自動車では、エネルギー効率に優れたソリューションが消費電力と冷却需要を削減し、数キロ(推定約2.7キロ)のバッテリー重量削減に貢献します。これにより、標準的な構成に基づいて、同じバッテリー容量で平均航続距離が約5~10キロメートル向上します。 両社は、成長を続ける運転支援および自動運転の市場に対応し、自律型モビリティへの道を開くために、これらの共同ソリューションを2026年のグローバルシリーズの量産に向けて準備を進めていきます。
「ADASから高度自動化まで、最高性能を備えたフルスタックで拡張可能な車両システムソリューションの提供が可能になりました。これにより、運転支援および自動運転における当社のリーダーシップの地位が強化されます」このように述べるのは、コンチネンタルのオートノモスモビリティー部門責任者であるフランク・ペッツニック(Frank Petznick) です。「今回のAmbarellaとの戦略的パートナーシップは、当社の幅広いポートフォリオをさらに拡大し、交通事故のない社会ビジョンゼロと自律型モビリティの実現に向けた一歩です。」
「自動車業界は、AmbarellaのアルゴリズムファーストSoCアーキテクチャとソフトウェアIPを、コンチネンタルのグローバル組織や、ADASおよび自動モビリティ市場向け用技術の商業化における実績と組み合わせることで、最大限に活用できるようになりました。」と、Ambarellaの社長兼CEOであるフェルミ・ワン氏 (Fermi Wang) は述べています。「パートナーのコンチネンタルと協力して、自動車メーカーに車をより安全にするための魅力的な新しい選択肢を提供すると同時に、高度自動化を約束し、自動運転に向けた構築を進めていきます。」
人工知能によって強化された共同システムソリューション
AmbarellaのCV3-ADシステムオンチップファミリーを加えたコンチネンタルのポートフォリオは、センサー技術、クロスドメインおよびドメイン特化型高性能コンピューティングシステム、ソフトウェア開発、そしてこの成長市場である運転支援および自動運転において車両機能の実装で培った豊富な経験を活用しています。同時に、コンチネンタルは大規模なソフトウェアおよび開発エコシステムを活用して、既に提供されているADASフルスタックソリューションにさらなる拡張性を提供します。これらのシステムは、AmbarellaのAIを搭載したCVflow SoCをベースにしており、自動車メーカーに柔軟なプラットフォームを提供し、全ての車種にわたって投資コストを拡大することができます。
コンチネンタルはこのパートナーシップにハードウェアとソフトウェアの大部分を提供し、AmbarellaはSoCプラットフォームとさらなるソフトウェア機能を提供します。レベル2+から最高レベルの自動化まで、次世代の自動車は、コンチネンタルとAmbarellaの強力でエネルギー効率が高く、拡張性の高いモビリティシステムソリューションを活用することが可能になります。
Ambarella社のCV3-AD AIドメインコントローラーSoCファミリーは、高解像度カメラ、レーダー、超音波センサー、ライダーなどのマルチセンサー検知用のシングルチップ化を可能にし、これらのセンサーと自動運転車両の経路計画のフュージョンを可能にします。スケーラブルで、電力効率に優れたSoCは、ニューラルネットワークの計算において、業界をリードするワットあたりのAIパフォーマンスを提供し、AmbarellaのCV2車両SoCファミリーに比べ最大40倍優れた性能を発揮します。加えて、AmbarellaではすべてのSoCに優れた画像信号処理技術を統合していることから、ロバストなADAS、レベル2+から高度自動運転システムを実現することができ、人間の視覚やエッジAIアプリケーションには厳しい照明、天候、運転条件下で、より高いレベルの環境認識を実現します。
Jennifer Weyrich
Media Spokesperson and Topic Manager Autonomous Mobility
Continental Automotive
(On maternity leave)